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ABOUT ME

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豊田 有(とよだ ある) / 霊長類学者

京都大学大学院理学研究科生物科学専攻(旧:京都大学霊長類研究所)
博士後期課程修了、博士(理学)

【職歴】

​タイ国立霊長類研究センター アライアンスリサーチャー(2023年1月〜現在)

日本学術振興会 特別研究員CPD(2022年10月〜現在)

日本学術振興会 特別研究員PD(2022年4月〜2022年10月)

中部大学創発学術院 JST/CREST 研究員(2018年10月~2022年3月)

日本学術振興会 特別研究員DC2(2016年4月〜2018年3月)

【学歴】

京都大学霊長類研究所 博士後期課程(2015〜2018年)

京都大学霊長類研究所 修士課程(2013〜2015年)

【研究概要】

タイ王国中部の保護区でベニガオザルというサルの生態を研究しています。

ベニガオザルは野外での研究がほとんどない謎多きサルです。

このサルの暮らしぶりを明らかにすべく、タイでひとり孤軍奮闘しています。

電気しか来ていない田舎に調査拠点を構えたのが2015年。

以来継続してタイ王国での長期調査に取り組んでいます。

行動観察、遺伝試料の解析による父子判定や血縁度の推定、集団内遺伝構造の解析にも取り組んでいます。また、カメラトラップを用いた調査による社会構造の解明にも取り組んでいます。

派手な研究はできなくても、地道な調査をひとりで細々とでも続けていきたいと思っています。

​@河合よーたり

研究対象: ベニガオザル Macaca arctoides

ベニガオザルはオナガザル科マカク属の1種です。

他の近縁種には見られない、変わった行動が数多く報告されている特徴的なサルです。

複数のオスとメスによって形成される50−100頭ほどの群れで生活しています。

西はインド北東部、北は中国南西部、東はベトナム、南はマレーシア北部まで、アジア全域に広く生息しています。

 


しかしながら、生息地の開発等により地域集団は分断化され、野生で残っている地域は非常に限られています。IUCNのRed LISTでは絶滅危惧Ⅱ類に指定されています。

 


過去に飼育下での研究がなされていた時期があるものの、自然の野生集団に関する研究はほとんどおこなわれていないため、基本的な生態に関する情報すら未解明なことが多いサルです。 

DSC_0197_Fotor_edited.jpg

​@Aru Toyoda

©︎河合よーたり-02.jpg

​@河合よーたり

私にとって写真撮影は調査手法のひとつであり、

写真はあくまでも観察データの一部です。


目的は芸術写真の撮影ではなく、生態記録写真の蓄積です。
ですので、撮影時は“記録写真としての学術的価値“を重視しています。


写っている個体がだれで、どこで、何をしているかという情報を

過不足なく含む適切な構図で切り取り、

それらを情報として視覚できるに足る十分な被写界深度で、

手振れ・被写体ブレ・ピンボケなく撮影する、というのが

私の撮影へのこだわりです。

 

記録写真は、その全てが新しい発見や決定的な瞬間でなくても良いと

思っています。
むしろ、サルたちの日々の暮らしの一コマの、

なんの変哲もない風景こそが、大切であると思っています。

 


写真に写っているサルたち1頭1頭が、その日その場所に、

確かに存在していた記録を残すことが、

彼らを研究する者の責務であるとも感じています。

RESEARCH INTERESTS

EDUCATION

ベニガオザルの社会生態

​Socioecology of Stump-tailed macaques

マカク属の社会性の進化

​Evolution of social styles in genus Macaca

オスの交尾戦略と繁殖成功

Male's mating strategy and reproductive success

2018 ~ 2022

中部大学創発学術院 客員研究員

​Chubu University Academy of Emerging Sciences

2013 - 2018

京都大学霊長類研究所

​Primate Research Institute, Kyoto University

2023 ~

タイ国立霊長類研究センター アライアンスリサーチャー

 

​National Primate research Center of Thailand, Chulalongkorn University

2022 ~

日本学術振興会 特別研究員​CPD

​Japan Society for the Promotion of Science (JSPS) 

2022 ~ 2023

日本学術振興会 特別研究員PD

​Japan Society for the Promotion of Science (JSPS) 

​MEDIA

ナショナルジオグラフィック日経BP 珍しい双子のサルを発見、しかも父親は別
​タイの森に暮らすベニガオザルで、初めて双子が確認された。研究者は21ヶ月で114回の出産を確認したが、双子はこの1例のみだった。

NATIONAL GEOGRAPHIC These ultra-rare monkey twins have different fathers
​Scientists were surprised to discover the stump-tailed macaque twins doing well, as they often don't survive in the wild.

ワイルドライフ 「東南アジア タイの熱帯雨林 サルの赤ちゃんが平和を築く」- NHKオンデマンド
​タイの熱帯雨林。世にも珍しい平和な社会を築くベニガオザルに密着。平和の鍵を握るのが、真っ白な姿の赤ちゃん。赤ちゃんを皆で育てることで生まれる大人同士の信頼関係が、群れに平和をもたらしている。まれに起こる大ゲンカにはなんと赤ちゃんが乱入!ケンカを仲裁してしまう。ところがある日、赤ちゃんが命に関わるほどの重傷に。その時大人たちのとった意外な行動とは?不思議な平和社会を編み出したサルの1年にわたる記録。

ダーウィンが来た!「赤ちゃんが平和を守る!ベニガオザル」 - NHK

大人のケンカを仲裁するのは、なんと赤ちゃん!そんなサルが、タイに暮らしている。真っ赤な顔をしたベニガオザルだ。なぜ赤ちゃんは、危険をおかしてまで仲裁に入るのか?ベニガオザルは巨大なキバを持つこわもてのサルだが、争い事を避けるために独特の技を使う。ケンカが起きそうになると、お互いにキスしたり、腕を甘噛みしたりなどのスキンシップで争いをおさめるのだ。ところが撮影中、研究者も予期しなかったオスたちの大ゲンカが発生!なんと赤ちゃんが激しいケンカの中に乱入。するとオスたちは、ケンカそっちのけで、赤ちゃんをあやし始めた!不思議なサルの暮らしに世界初密着。

ベニガオザル雄、「他人」と協力 繁殖の成功度高めると研究チーム - 共同通信社

東南アジアを中心に生息する絶滅危惧種のサル「ベニガオザル」の雄は、血縁がない雄とも協力関係を築き群れを作って雌を囲い込み、繁殖の成功度を高めていると、中部大などのチームが国際専門誌に発表した。血縁に関係なく協力的な行動をするのは、ヒト以外では珍しいとしている。

 中部大に所属する豊田有・日本学術振興会特別研究員(霊長類学)は「繁殖活動は他の雄と共有するのが難しいとされる。どのような基準で協力相手を選ぶのかを調べたい」と話した。雄同士が協力する場合は血縁関係があるのが一般的という。

 チームは2015~17年、タイの野生動物保護区の群れ計約400匹を観察した。

協力行動の発現メカニズム

Cooperative behavior among non-kin individuals

内分泌動態のモニタリング

Endocrine dynamics monitoring by ELISA

マイクロサテライトDNA解析による父子判定

Paternity test by microsatellite DNA analysis

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